親指シフト入力練習用のソフトとサイトの紹介

(2016年12月27日 / 2017年1月28日, 4月27日)
(2017年9月27日)

親指シフト入力の練習のためのソフト(Windows 用)を紹介します。
また、親指シフト入力の練習サイトの情報を冒頭に掲げました。

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練習サイト:
親指タイピング
https://oyayubi-typing.solaniwa.net/index.php
このサイトについては私はまだ本格的に利用しておりません。利用は各自の判断でお願いします。(2017年9月27日)

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Windows 用ソフト:
「OYATYPE」あるいは「親指シフト練習」といい、2002年の作製ですから、すでに作られてから時間が経ちます。Facebook「親指シフト・公開グループ」「ファイル」フォルダから OYATYPE.zip というファイルをダウンロードして、解凍しセットアップします。

ここでは Windows 10 上での Oyatype の二つの使い方を紹介します。

(1) Windows 10 + Japanist 2003 (IME=日本語入力ソフト) + 専用親指シフトキーボードという親指シフト入力環境で使う

このやり方であれば、Oyatype を安定して使えるとのことです。Japanist 2003 について、あるいは、現在販売されている親指シフト専用キーボード(代表的なものは FKB7628-801 (Thumb Touch))については、別稿「親指シフト日本語入力」やリンク先のサイトを参照して下さい。

また、Windows 10 + Japanist 2003 のエミュレーション機能 (「快速親指シフト」) + 普通の日本語キーボード(汎用キーボード)という親指シフト入力環境でも、Oyatype を使えそうです。Windows 7 で同様の環境を作れば使える、という報告(ここをクリックして開くページの冒頭を参照)から推測されます。

しかし、これからこの練習ソフトで練習しようという人には、Japanist 2003 や専用キーボードをそろえるのではなく、普通の日本語キーボードとエミュレータで親指シフト入力をしたいという人も多いのではないかと思います。そこで後者の環境での Oyatype の使用法を紹介します。

(2) Windows 10 + DvorakJ (エミュレータ) + MS-IME (Windows  に付属の日本語入力ソフト) + 普通の日本語キーボードという親指シフト入力環境で使う

この組み合わせは、Windows 10で親指シフト入力を始めるのに簡便で、コストもかからないやり方の一つです。また、別稿で紹介している「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」も、普通の日本語キーボードと同じ扱いになります。この環境で Oyatype は、完全ではありませんが、なんとか使える可能性があるようです。

DvorakJ は、Windows 上で、最近の「ストアアプリ」も含めて広く使えるすぐれたエミュレータです。(「やまぶきR」という別のエミュレータも広く使われていますが、こちらはストアアプリには使えません。また、Oyatype にもそのままでは使えなかったり、問題があったりするようです [参考記事 1 ][参考記事 2 ] )。

さて、DvorakJ を使って普通の日本語キーボードを親指シフト入力に対応させるには、具体的には「DvorakJ 親指シフトインストーラ」(入手はこちら[Vectorのサイト]から) を使います。設定の仕方などはインストーラ製作元の公式ページを参考にして下さい。

さて、この環境で Oyatype を使うには、Oyatype の設定では「日本語106/109キーボード + エミュレーションソフト」を選択します。
一方、Oyatype の練習問題に対応して親指シフト入力をするための、私の設定は次のようです。まず、MS-IME は「かな入力モード」にしています。(MS-IME の入力モードは、画面下のタスクバーの右の方で「あ」あるいは「A」と表示されている部分を右クリックして表示させ、変更することができます。)次に、「DvorakJ 親指シフトインストーラ」の「親指シフトかんたん設定」の「IME でのローマ字/かな」の項目で、(MS-IMEを「かな入力モード」にしたのに対応させて)「かな入力」を選んでいます。(IME とDvorakJ の入力モードの関係については上にも挙げたインストーラ公式ページを参考にして下さい。)

上の設定とは別に、MS-IME, DvorakJ とも「ローマ字入力モード」に統一することもでき、この状態で Oyatype が使えている方もおられるとのことです。ただし、私のパソコンでは「ローマ字入力」で Oyatype を使うことはできませんでした。一方、上の「かな入力モード」で不具合が出る場合もあるかもしれず、その場合は「ローマ字入力モード」を試してみるとよいかもしれません。

「かな入力モード」の環境で Oyatype を使う場合、「入門編」から「初級編2」までは問題なく、快調に練習できるはずです。ただし、漢字への変換が登場する「中級編」以降では、以下のようにいくつか注意すべき点があります。(「ローマ字モード」で使う場合は検証できていません。以下の点は「ローマ字モード」には当てはまらないかもしれませんのでご注意下さい。)
・「中級編」以降で、Oyatype でかなを入力して、(漢字に変換せずに、かなのままにする練習で)「無変換キー」(として機能するキー) を使うと、DvorakJ がなぜかカタカナ入力の状態になってしまいます。練習を続けるには必ずひらがなを入力する状態に戻さなければなりません(Caps Lock のキーで戻せます)。 (Oyatype の画面の下辺で「カナ」となっているのはそれでかまいません。)
・ひとつの練習を始めるために「空白キーを押す」よう指示されますが、このときは(ひらがなを入力する状態ではなく)ローマ字を入力する状態(パソコン画面下のタスクバーの右の方で「A」と表示された状態)でなければなりません。
・次の問題に移った際など、何かの拍子にDvorakJ がカタカナ入力に変わってしまっていることがあります。ひらがなを入力する状態になっていることを確認して進まなくてはなりません。

このように注意すべき点がいろいろありますが、何とかこの練習ソフトを使える可能性はあるようです(私のパソコンでは使えます)。ただし、個々のパソコンによって、さまざまな不具合が出る可能性もあり、試行錯誤を迫られる場面もあるかもしれません。
また、上でふれたように DvorakJ の入力状態が変わったりする場合は、Oyatype で入力スピードを評価させるのはあきらめた方がいいかもしれません。

私はかつて、この練習ソフトに似たソフトと専用キーボードで、一週間ほど集中して練習することで親指シフト入力を習得することができました。それ以前から欧文(ローマ字)タイピングはできましたが、それに加えて親指シフト入力を始めても、少なくとも私の場合は頭の切り換えができ、混乱するようなことはありませんでした。この練習ソフトをうまく使えば、優れた、実績ある日本語入力法である親指シフト入力をマスターする大きな力になると思います。

 

補足: 「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」と Oyatype の相性について

私は別稿で紹介している「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」をDvorakJと組み合わせて日常的に使用していますが、問題はなく快適です。ところが、このキーボードと DvorakJ の組み合わせで Oyatype の練習をした場合、正しく入力しているつもりでもミスと判定されることが多発しました。ミスと判定されるのは、濁音や半濁音を表示させるために文字キーとキー最前列の親指キーを左右の手を使って同時打鍵する場合でした。他の環境で Oyatype を使った場合にはこうした問題は起こりません。私にはこうした判定がされる原理はわかりませんが、Oyatype は厳密なキー入力を要求するようで、このキーボードとは相性が悪いかもしれません。

ただし、廉価なキーボードであるため、個体ごとに癖があって、私のキーボードだけの問題である可能性もあります。したがって、私の場合の対応策を記すことに意味があるかわかりませんが、私はとにかく確実にキーに力が加わるようなタイピングを心がけました。特に、キーの最前列の左右の親指キーは手前から奥へと押し込むような打鍵を心がけました。これで入力ミスと判定されることはずいぶん減りました。

私はこの「表記付きキーボード」を推奨し、また Oyatype  も貴重な練習ソフトとして評価しています。しかし、両者を組み合わせて使う場合には、相互の相性が悪いかもしれないことを頭においておく方がよさそうです。
(2017年4月27日)

 

 

〔このページの上部の写真〕
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