トゥールーズ Toulouse

 

2016年9月に調査旅行の一環として、フランス南部の代表的都市トゥールーズを訪れた。20年以上前に訪れて以来、2度目の訪問である。名古屋から西ヨーロッパへの直行便は、現在、ルフトハンザのフランクフルト便だけだが、フランクフルトからトゥールーズへの便があるので、今回フランス西部を訪れる際の出発点として選んだ。

トゥールーズ市としての人口は44万人ほど、周辺を含めた都市圏人口は122万人ほど (2009年) になり、パリ、リヨン、マルセーユの各都市圏に次ぐ、フランスで4番目の都市圏を形成している。航空宇宙産業の集積地であり、エアバスの本社・最終組み立て工場があるほか、アリアンヌ・ロケットの開発主体である欧州宇宙機関(ESA)で中心的地位を占めるフランス国立宇宙研究センター (Le Centre national d’études spatiales, 略称: CNES) の研究部門も立地している。

現在、文章の作成に充分な時間を取れないので、まずは今回撮影した写真を中心にアップし、文章は暇を見て補足していこうと思う。

Google Map 日本語版のトゥールーズの地図はこちら
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上の写真:ガロンヌ川左岸のラグラーヴ・サンジョセフ病院 Hôpital Saint-Joseph
de La Grave の旧館 (写真右側) の脇から右岸を望む。正面に見えている橋は
サン・ピエール橋。 (2016年9月撮影)

cimg1235-1024x768キャピトル Le Capitole

cimg2154-1024x768キャピトル2階の大広間

cimg2155-1024x768同上

cimg1200-1024x768サン・セルナン・バジリカ聖堂 Basilique Saint-Sernin. 11世紀後期から建築が開始され13世紀に至って完成したらしい。ロマネスク様式であるため、その後のゴシック様式の聖堂ほどの高さはない。

cimg1201-1024x768同上。後陣の外観。鐘塔の先端までの高さは65 m.

cimg1209同上。内部。天井(穹窿)までの高さは21m.

cimg2177-1024x768ジャコバン修道院 Les Jacobins. 13世紀前期の完成。

cimg2165-768x1024同上。教会内部。
写真中央の柱の左横、床の色合いが黒く異なっている部分は、一度柱を建て、間違いに気づいて撤去した跡だとか。

cimg2167-768x1024修道院の教会後陣の天井。棕櫚 (しゅろ) の木と呼ばれる。

cimg2172-768x1024回廊と鐘楼

cimg2134-1024x768アウグスティヌス美術館 Musée des Augustins

cimg2126-768x1024ペルジーノ、洗礼者製ヨハネと聖アウグスティヌス Pietro Vanucci dit “Le Pérugin”, Saint Jean l’Évangéliste et saint Augustin.

cimg2102-1024x750ラグラーヴ・サンジョセフ病院 Hôpital Saint-Joseph de La Grave の旧館部分。
この建物はガロンヌ川の左岸の川べりに建つ。右岸にある市の中心部からは対岸になる。写真中の手前の道路は、ガロンヌ川を渡るサン・ピエール橋の取り付け道路部分(写真の右方向がガロンヌ川になる)。
この病院は 17世紀から18世紀にかけて、トゥールーズ地区の貧窮者等を収容するための施設(一般施療院 Hôpital général)となった。 ミシェル・フーコーが『狂気の歴史』(1962) で明らかにした、社会秩序からの逸脱者たちの「大いなる閉じ込め le grand renfermement」をこの地域において担った施設である。なお、この病院は現在も新館で存続しているようだ。

(追記)私は、2015年9月にはマルセーユを訪れ、マルセーユの一般施療院であったヴィエーユ・シャリテ Vieille Charité 〔旧慈善院〕を訪れることができた。この施設についてはこちらのページをご覧いただきたい。

cimg2104-1024x768ラグラーヴ・サンジョセフ病院の聖堂。サン・ピエール橋の取り付け道路上から。

cimg2106-768x1024ラグラーヴ・サンジョセフ病院のかつての入り口。
門の上部のパネルには Hospice général (≒ Hôpital général 一般施療院) の文字が見える。私が訪れた日は週末だったため、あいにく閉館で、内部には入れなかった。
なお、サン・ピエール橋の建造以降、この入り口には同橋の取り付け道路を支えるアーチをくぐってたどり着く(写真左上にそのアーチ構造の一部が見える、わかりやすい写真はこちら)。

cimg2100-1024x768ラグラーヴ・サンジョセフ病院旧館のガロンヌ川(写真右隅に少し見える)に面する部分。

cimg2116-1024x757オテルデュー・サンジャック Hôtel-Dieu Saint-Jacques (サンジャック病院) [Hôtel-Dieu の原義は<神の館>] .
旧体制時代から現在まで続く病院。ラグラーヴ病院と同じくガロンヌ川の 左岸、ラグラーヴ病院の上流方向の隣接地の川べりにある。 民営の小規模の医学史博物館が入っている。

cimg2117-1024x768オテル・デューの18世紀までに建てられた建物部分

cimg2120-1024x768ポン・ヌフ〔新橋〕Pont Neuf 上からオテル・デューを見る。
ポン・ヌフは上述のサン・ピエール橋から一つ上流側の橋。

cimg2145-768x1024オテル・デューに入っている医学史博物館の展示

参考文献:
Lise Enjalbert, Hôpital Saint-Joseph de La Grave Toulouse, Association des Amis de l’Hôtel-Dieu Saint-Jacques et de l’Hôpital Saint-Joseph de La Grave, 1994.
Lise Enjalbert, Hôtel-Dieu Saint-Jacques de Toulouse, Association des Amis de l’Hôtel-Dieu Saint-Jacques et de l’Hôpital Saint-Joseph de La Grave, 2e édition, 2006.

(2016年10月)